中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新しい発見がある『私学の校舎散歩』(片塩 広子)

コチラさんで紹介されていた新刊本だわ。 子どもが学校に関心を持つとっかかりに なりそうなんで、衝動買いしちまったよ。 ふんだんに絵を使った学校紹介なんだが、 元は『進学レーダー』の人気連載らしい。 1校あたり4ページでも情報量が凄いよ。 よく知…

類まれなる良素材『風を彩る怪物』(逸木 裕)

ちょっと見ただけで3つの県で出ている。 2023年度の公立高校入試で最頻出? 公立高と難関中は素材がかぶりやすいし、 今後出題されてもおかしくないだろうな。 去年の公立高頻出本も今年中学で出たし。 ※その他の素材かぶりの例 桜蔭22’&静岡県公立高…

今さらながらの『水を縫う』(寺地 はるな)

個性は大事、というようなことを人はよく言うが、学校以上に「個性を尊重すること、伸ばすこと」に向いていない場所は、たぶんない。(本文より) 2021年度中学入試の最頻出作品だが、 公立高校でも九州の四県など多数で出題。 去年も今年も続けて中学入…

入試問題が難しかった学校(2023年 国語編)

今年も、日能研オンザロード配布資料の 入試問題単元別難易度A~Cというのを 数値化する地味~な作業をやってみたよ。 去年は算・国の難易度を偏差値化したが、 国語はミスリーディングな値が出るので 今年は算数のみを偏差値にしようと思う。 算数の難易…

まわり道?いいじゃない『雨にシュクラン』(こまつ あやこ)

知りたい気持ちを刺激してくれそうな本。 異文化交流が得意な著者の4月の新作だ。 デビュー作が入試に出まくったことだし、 こまつあやこは中受界隈じゃ有名だよな。 主人公は憧れ校目指して必死に勉強する。 偏差値7ポイントアップで合格するのに、 その…

勇気で運命を切り開く『十四歳日和』(水野 瑠見)

勉強ってのはだれにでも与えられた、一発逆転のチャンスなんだからさ。(本文より) 日能研の資料に、水野瑠見が過去3年で 9校も使われてるとあって驚かされたわ。 なんせこの著者、1冊しかない人だから。 全部が全部『十四歳日和』ってことだろ。 となり…

出題されるかもしれない新刊本(2023年4月前後)

これから明るみになるのもあると思うが、 4月前後の新作で気になってるのは以下。 毎度言ってるが、未読の作品が多いんで 出題向きじゃないのも多分混じってるよ。 3/15発売 ☆ 先行レビュー済み ☆ 『シタマチ・レイクサイド・ロード』 (濱野 京子) 今年も…

なんて美味しい作品集『ゆうべの食卓』(角田 光代)

おいしいって言い合うと、おいしさが二倍になる。そのことに気づいたのは最近だ。(本文より) 日能研調べ(過去3年)の物語文作者で 出題件数が10件となりベストテン入り。 そんな角田光代の2月発売の新作ですわ。 3連作の短編が11セット詰まった本…

紹介作品からの出題(2023年度中学入試の国語出典・随時更新)

中学受験鉄人会の予想はマジでスゲーな。 とくに今年は神がかってる的中率ですわ。 今後も目が離せないこと間違いなしだな。 さて、一方で過疎まっしぐらの当サイト。 まだ断片的な情報に過ぎない感じだけど、 旧作も含めて紹介本から出た学校のうち、 現時…

トップ校なんて通過点『成瀬は天下を取りにいく』(宮島 未奈)

中学2年になった今でも、成瀬は他人の目を気にすることなくマイペースに生きている。(本文より) あと10日ほどで発売になる新人の新作。 ラノベ的なタイトルなんで敬遠してたが 読友さん達の激賞が凄いんで読んでみた。 で、見事にハマっちまたんだな、…

理科の学びにもつながる『ハーベスト』(花里 真希)

知らないことは全然恥ずかしいことじゃないよ。むしろ、わくわくしていいじゃないか。(本文より) 何校か出題実績のある作家の来月の新作。 全く自信のない男子の成長物語なんだが、 園芸部の活動するさまを体感することで、 理科分野の生きた学びまでもが…