2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
勇気という言葉は美しく尊い。しかし、勇気のない人、勇気が足りなかった人は責められても仕方がないのだろうか?(本文より) 中学入試ではほとんど見ない作家の新作。 もう、最初から最後まで素晴らしくって 自分でも笑っちまうほど揺さぶられたわ。 ここ…
蜘蛛の目って八個あるって知ってます?(本文より) 割と入試に出る作家の本日発売の短編集。 主人公は20代から30代が中心という オトナの恋愛話が多めの楽しい本だった。 女の友情を描きあげた表題作も面白いが 俺の推しは『川はおぼえている』だな~。…
6月は稀にみる大豊作になりそうだな~。 最注目は中学受験の女王青山先生の作品。 工藤先生の描く中受のアナザーサイドは ユニークで驚きが詰まってるストーリー。 久々に登場するまはら先生も期待度大だ。 他にも綺羅星のような作家がズラリ並ぶ。 新人で…
ぼくはこの一週間、五年二組を引っかきまわした嵐の中で、おぼれないようにするだけで精一杯だった。(本文より) 今月発売された新人作家のデビュー作だ。 少年に芽生える仄かな恋愛感情や嫉妬心、 そして自己嫌悪などが繊細に描かれてる。 な~んかこの優…
何かを目指してがんばることも、がんばったことで結果がついてくることも、初めての経験だった。(本文より) ポプラ社小説新人賞の奨励賞受賞作品だ。 エモさが超ド級でぶったまげちまったよ。 受賞はこの作品と同時だから数年かけて ダイヤの原石を磨き上…
自分が幸せになるより、誰かを幸せにできるってすごいことだよ。(本文より) 頻出作家がベストの時期に発売した新刊。 作問選書の佳境に書店で平積みなわけで 多くの先生方が手にしていることだろう。 今作もメチャメチャ心温まる路線だわ~。 母親に愛され…
今日読む一冊が、国語力だけでなく、未来を切り拓く力を育てていきます。(本文より) 本日発売の読書推し全開のキンドル本だ。 著者は日能研の旗艦校舎の教室長だよ~。 ボリューミーではないがエッセンス濃厚。 親子にたくさんの気づきをくれるだろう、 い…
男のほうが元カノのことを引きずって、女のほうが元カレのことを引きずらない、って言いますよね。男は『名前をつけて保存』で、女は『上書き保存』みたいな。(本文より) 『死んだ山田と教室』で注目を集めてる 若手作家のちょっと変わった恋愛小説集。 先…
スマホも、自分にとっては興味のない道具だ。小さな機械をじいっとながめているだけなんて、せっかく生きてる時間を無駄にしているみたいに感じる。(本文より) 精力的に作品を発表し続けている作家の あと二週間ほどで発売される新作ですわ。 意外な存在が…
高校生のうちから妥協する癖をつけんな。妥協は何も生まねえぞ!(本文より) わりと入試に出る作家の3月の新刊本だ。 会社をやめ父のそば屋を復活させた男が さびれそうな町で再起をはかる物語だよ。 この主人公、人がよすぎて最高なんだわ。 お店の経営だ…
思いっきり騒いで、あとは受験勉強に身を入れようって、4人で話した。(本文より) 頻出作家がミニチュアの魔術師とコラボ。 今年3月に発売された連作短編集ですわ。 青山先生は6月にも注目作が控えてるよ。 例によって美しく組み立てられた物語は 安定感…
先月発売された魅力あふれる短編集だよ。 小6の3人と中2の2人の視点がメイン。 これがデビュー作ということなんだけど まったくそんな感じがしない物語だった。 パワハラがもとで退職した25歳女性が 親族の計らいで手伝う店で活躍するんだ。 複雑な家…
たまに入試に出る作家の3月の新作だわ。 熱い友情で結ばれた野球チームの二人が 引っ越しで引き裂かれても励まし合うよ。 身体の弱い弟を全身全霊で心配する少年、 新天地での苦悩を打ち明けられない少女、 彼らの生き様が瑞々しく描かれてるんだ。 俺野球…
自分が受験することを、果たして自分は話し合ったり考えたりするタイミングがあったんだろうかと思う。(本文より) 2014年芥川賞作家の2月に出た本だ。 子どもの世界を描く短編集とあったので 手にしてみたが子ども視点の話は少な目。 全9篇のうち最…
未来を変えたいと思うなら動くしかありません。動けばなにかが変わります。(本文より、普遍的なメッセージを引用) 今期の超有力作品が出たばかりの著者の 前作にあたる昨年9月に発売された本だ。 特別養護老人ホームを舞台にそこで働く さまざまな職種の…
ぼくはみんな、ただ偏差値で学校を選んでいると思ってたんだ。(本文より) 『さみしい夜にはペンを持て』の姉妹本。 3月に発売され評判を呼んでいる作品だ。 傷つき、あるいは疲弊した心に寄り添う 人生の案内人になってくれる物語ですわ。 抽象的だが一言…
林本君はね、本当にうそに勤勉だから、大船に乗った気持ちでいていいと思うよ!(本文より) 今年の洗足学園の入試で使われた作品だ。 発売は昨年10月なので随分と早い採用。 月刊誌に該当の短編が掲載されたときに ビビッと来て素材文に選んだんだろうな…
「きみ、中学受験するんだ。それも、けっこう難しい学校目指してるでしょ」(本文より) 割と入試に出る作家の約一ヶ月後の新作。 読書感想文に一家言のある中三の少女が 夏休みに小学校の図書室に入りびたって 訪れる高学年の子たちと関わっていくよ。 感想…
その日から、教室で、わたしと口を聞いてくれる子はいなくなった。(本文より) まれに入試で見る作家の2月に出た本だ。 生き方に迷う子どもたちがちょっとした 謎めいた体験の末に出口を見つけていく。 ひと言で言っちまうとこんな短編集だよ。 両親のけん…
探しているのは活路だ。星を失った後の世界で、それでも生きていくために必要な。(本文より) まれに入試で見る作家の1月に出た作品。 言ってみれば大人の短編集って趣ですわ。 食べ物やコーヒーの魅力やばかったよ~。 卵スープなんかもメチャメチャうま…
自分の一挙手一投足を笑おうと待ち構えている子が、いつも周りにいたら。想像するだけでも、喉がつかえたような気になる。(本文より) 入試で見たことのない作家の3月の新作。 だがしかし素材文適性は高かったりする。 未知の先生によるYA作品っていう訳…
それでも今までのぼくは、ぼくの世界が充分大きいと思っていた。とんだ誤解だった。(『ぼくと体と、』の本文より) こういう本に学生のころ出会いたかった。 文学賞作家がズラリと並ぶ企画の第二弾。 約3ヶ月後の7月末頃刊行予定の作品だ。 掴んで盛り上…