『学力の経済学』はエビデンスのある教育論というのが特徴だ。
学力を上げる言葉かけ、下げる言葉かけ、あるいはご褒美はなにがベターか。
そういった親が気になる話が目白押しだから釘付けになるぜ。
『読書がたくましい脳をつくる』では本を読まない子は勉強して十分睡眠をとっても
成績が上がりにくいって統計があったが、この本では読書が成績を上げるのか?
成績の高い子が本を読むだけなのか?って点も検証してるぜ。
あと、面白いのが、学力の高いグループに入ると当人にも好影響があるって話だ。
ただ、プラスになるのは元々上位層の子だけで下位層には寧ろマイナスなんだと。
まあ、これは俺にも覚えはあるが、当人の気持ちを考えると頷ける話だよな。
ウチが徒歩数分にあるSAPIXを選ばなかったのは、
ハイレベルな世界に無理に入れることの逆効果を恐れたこともあるぜ。
SAPIXだと負けることに慣れちまって、意欲を失くしちまいそうだからよ。
まぁ『学力の経済学』は統計をよりどころにしているから、当然個人差はあるだろ。
結局のところ、向き、不向きは当人次第だ!