中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

函館ラ・サール中 で出題 『空へ』(いとうみく)

函館ラ・サール は入試でのPTAの活躍がスゲーな。

東京の試験会場でも大勢応援に出て誘導やら案内やらやるっつうからよ。

私学でも、こんな例はあんまし無いんじゃねーのか!

 

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さて、この『空へ』は過酷な環境で主人公が踏ん張るって物語だ。

かあちゃんと妹をオレが守るって決意する彼は、なかなかカッコいいぞ。

突然の不幸で家がメチャメチャになっていくとこは読むのが辛いけどな。

 

まぁ、ところどころで、脇役の大人もいい味を出してくれるぜ。

特に気に入ったのはこんなセリフだ。

 

後悔したり、反省したりするだけじゃなにも変わらないのよ。

自分で変えようとしなきゃ。(本文より)

 

この物語が教えてくれることは多いが、印象的だったのは

逃げず、投げ出さず、最後までやり切ることで得られる充足感

それと、伝えたいことは伝えられるときに伝えとけよってことだな。

 

読めるのはだいたい11歳ぐらいから、所要時間は80分程度か。

函ラサだけじゃなく 成城学園 でも出題実績があるぜ。