中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

出題が予想される物語文 『日向丘中学校カウンセラー室』(まはら 三桃)

2020年 桜蔭 で出た『思いはいのり、言葉はつばさ』の著者の新作だ。

これは11月の発売だし、出題されるとしても来年からだな。

新作で今年狙われそうなのは『無限の中心で』の方だ。

 

まはら三桃は中学入試ではおなじみの作家だが、

ユニークな題材を掘り下げ、読みやすく仕上げるのが特徴だぜ。

 

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『日向丘中学校カウンセラー室』(まはら 三桃/アリス館)

 

『日向丘中学校カウンセラー室』は若いスクールカウンセラーが主役だ。

彼女が学校で起こるさまざまな問題を解決しまくる!ってわけではなく、

悩む子の心のすき間を埋めるような、微妙な活躍をするんだよな。

 

しかしまぁ、実績のあるこの著者にしては内容がうすーい気もするぜ。

なにせ1話目や3話目の話の展開には脱力しちまったからよ。

入試で出るとしたら冒頭と4話目、5話目あたりかもな。

 

珍しく辛口評価だが、こういう言葉は気に入ったぜ。

 

「健康な体と心があれば、人生なんとかなるものです」(本文より)

 

当たり前すぎるかもしれんが、大事なことだろ。

心と体はワンセット、片方がおかしくなるともう一方も狂うからよ。