アドラーのアの字も出てこないんだが、
アドラー心理学の要素を多く含んでる感じだ。
母親のタイプ別にアドバイスを分けてるところが
この本の最大の魅力であり、特徴でもあるぜ。
「自主性尊重タイプ」は特にあぶないんだと。
これは言い換えれば放任型になる感じだったが、
中学受験の失敗が一番多いのがこのタイプらしい。
「良妻賢母タイプ」はまじめ型と言い換えられそうだが
子どもに完璧さを求めず、結果ではなく過程を認める、
褒めるのではなく認めることが大事って話だったな。
「愛情たっぷりタイプ」は甘やかし型に見えたが
勉強した結果をしっかり出せるようにしてあげるのが
本当の優しさだと考え方を改める必要があるって話だぜ。
全体に共通してたのは、いかにして子どもが自立して
勉強に取り組めるようにするかっていう話だな。
学習を把握しつつ離れて見守るのがベスト。
それが出来りゃー苦労しねーよって思うけどな。
そのひとことが子どもをつぶすってくだりは必見だな。
責め言葉をどう言い換えるかって部分も参考になったぜ。
あと気になったのは、家庭は円満の方が好ましいとか、
子どもの前では父親を立てておこうって話だな。
父親は頼りにならないと子どもに印象づけると、
期待される役割を果たせなくなり、結局のところ、
母親の負担がありえないほど重くなっちまうもんな。
正直、冒頭のあたりでは塾自慢がうっとうしく感じたが
親の気持ち、子の気持ちを踏まえた金言にあふれていたぜ。