中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

聖光学院中 で出題『魔女たちは眠りを守る』(村山 早紀)

優しい魔女の物語なんだが、

派手な活躍なんかを期待してると

ストーリー展開に眠くなっちまうかもな。

 

だが、登場する魔女たちはみーんな魅力的だぜ。

そいつらが、切なさをやわらげてくれたり、

ピンチを救ってくれたりするわけだ。

 

どんな奇跡が起こるかって

とこが見どころだな。

 

美しいなーと感じたのは、

救われた人のこんな言葉だぜ。

 

けれど、光が差し込むように、差し伸べられた白いてのひらを、自分は忘れないだろう。(本文より)

 

 

ボケていく祖母の、現実がわからなく

なっていくさまに救いを見出す考えには、

自分の経験も重なってハッとしちまったな。

 

科学は、魔法の力をもたない人間たちが得た、

いわば「人工の魔法」であるって言葉もいいぜ。

 

圧倒されるほど綺麗な表現、探してみると楽しいぞ。

 

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『魔女たちは眠りを守る』(村山 早紀/KADOKAWA

 

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