優しい魔女の物語なんだが、
派手な活躍なんかを期待してると
ストーリー展開に眠くなっちまうかもな。
だが、登場する魔女たちはみーんな魅力的だぜ。
そいつらが、切なさをやわらげてくれたり、
ピンチを救ってくれたりするわけだ。
どんな奇跡が起こるかって
とこが見どころだな。
美しいなーと感じたのは、
救われた人のこんな言葉だぜ。
けれど、光が差し込むように、差し伸べられた白いてのひらを、自分は忘れないだろう。(本文より)
ボケていく祖母の、現実がわからなく
なっていくさまに救いを見出す考えには、
自分の経験も重なってハッとしちまったな。
科学は、魔法の力をもたない人間たちが得た、
いわば「人工の魔法」であるって言葉もいいぜ。
圧倒されるほど綺麗な表現、探してみると楽しいぞ。