どの本にも何かしら新しい発見があるのは
安浪京子の中学受験本のいいところかもな。
今作では、わが子をつぶさないために絶対
避けたい状況っていう話が印象に残ったわ。
引用すると長くなるんで、少しまとめるぜ。
がんばっても達成感が得られない環境では、子どもは意欲を失ってしまいます。
自分は出来ないんだと思い知らされることほど辛いことはありません。
さらに怖いのは、その自己肯定感が低い状況に子どもが慣れてしまうことです。
(本文を一部要約)
出来るライバルたちとの切磋琢磨もいいが
集団のレベルに無理があるとやる気を失い
かねないんで細心の注意が必要ってことだ。
俺も、猛烈に出来る連中の世界に迷い込み
呆然自失のド深海魚って経験はあんだよな。
はじめは、ついにここに入れたぞっていう
満足感に酔いしれる時期があるのも確かだ。
けど、しばらくすると気づいちまうわけよ。
逆立ちしても敵わない連中がゴロゴロいる。
自分なんて石ころ以下の存在なんだってよ。
劣等感に押し潰されるあの感覚、勉強から
目を背けたくなるあの心境を俺は知ってる。
だからこそ、絶対に避けたい状況の話には
心の底から共感せずにいられないわけだよ。