中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

どの学校に行っても同じだってよ『ヤバい経済学』(スティーヴン・D・レヴィット)

統計的分析を生活の様々な舞台に

応用するという世界的ベストセラー

 

第五章『完璧な子育てとは』に注目だな。

 

いわく、個性や創造性はデータで測れないが、

学校の成績なら簡単に測ることができるだとさ。

何をどうやって測定したかを少し要約してみるぜ!

 

シカゴで行われた「公立高校の選択の自由制度」は、いい学校がどれほど大事なのかを測る”素晴らしい社会実験”となった。

この制度が始まると、教育に定評のある人気校は当然のように抽選となった。

抽選で人気校を目指した子のうち、当たっていい学校に入れた子の学業成績は良好だった。

一方で、抽選に外れて不本意な学校に進んだ子の成績も同等に良好だった。

つまり、わざわざ抽選に参加するほど教育意識の高い家庭の子は、どの学校に進んでもいい成績を取れたのである。

(以上、第五章の一部を補足しつつ要約)

 

統計的には、進学先が学業成績に与える影響は

観測されなかったってのはビックリだよな?

 

ただし、極端に教育環境の悪い学校に

進んだ場合、成績が悪化するって

データも後で出てくるけどな。

 

f:id:yuki-to-kaze:20210703190902j:plain

『ヤバい経済学』(スティーヴン・D・レヴィット/東洋経済新報社