中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

合不合の判定が甘いかもしれない件

先週発売の四谷大塚『2022中学入試案内』

上位校については合不合判定テストの追跡結果が

多く掲載されてたんで興味深く見させてもらったわ。

 

特に面白いのは、以下のような形式の合否分布グラフだ。

 

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合不合判定テストの追跡調査による合否分布図(ただし模倣)

 

この例だと合格者数と不合格者数が等しくなるのは、

線が交わる偏差値60あたりになるはずだよな?

 

ところが四谷大塚の50%偏差値を見ると

交点の左側になってる例が多いんだわ。

つまり、50%偏差値が低すぎる

 

豊島岡女の合格者数と不合格者数が

等しくなる交点は偏差値68に見えるが

50%偏差値では66となっていて2不足。

 

麻布は交点66だけど、50%偏差値では63。

開成では交点70だけど、50%偏差値では67。

こんな具合の例が多いんで合格判定も甘口っぽいぜ。

 

逆に、分布図の交点イコール50%偏差値という例も

駒場東邦桜蔭渋谷教育学園幕張(男子)があり

全部が全部、甘すぎるとは言えないんだけどな。

 

ただ、渋谷教育学園幕張(女子)はヤバい。

交点70だけど80%偏差値69だから

ギリギリA判定だと半分も受からん

 

まぁ、『令和の中学受験』でも

四大模試の判定は甘いとか

書いてあったもんな~。