中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ギリギリ不合格が理想、なぜなら・・『「勉強しなさい!」エスカレートすれば教育虐待』(日経DUAL編)

中学受験を経験した親や受験のプロ、

精神科医など様々な分野の専門家等が

教育虐待について警鐘を鳴らしているぞ。

 

虐待された当事者の声なんかも載ってる本だ。

 

親が関わりすぎると、主体性が育たないってのは、

確かにその通りだろうが、サジ加減が難しいトコだ。

 

矯正され続けることはひたすら否定されるのと

同じことであって精神に変調をきたしやすく

なるってのも覚えといた方がよさそうだ。

 

子どもの発達段階に見合わない課題で

追い込むのはどんな理由があっても

教育虐待って考え方も重要だな。

 

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『中学受験させる親必読!「勉強しなさい!」エスカレートすれば教育虐待』(日経DUAL編/日経BP)

 

子どもの決定権を尊重することも、

心の健康を守ってモチベーションを

上げるのに重要な役割を果たすようだ。

 

特に興味深かったのは医師たちのコメント。

難関校に合格した子ほどハイリスクってのは、

ゆがんだ自己愛の肥大をもたらすせいらしいぜ。

 

実力不相応の学校に受かってしまうのは最悪だけど

逆に、実力十分で落ちるのは好ましいっていう話だぜ。

 

不合格という結果を受け止め、気持ちを切り替えて謙虚に

努力を重ねることで、大学受験でも成功しやすいんだってよ。

 

実は中学受験で一番いいのは、実力はあるのにギリギリで不合格になってしまった子なんです。(本文より心療内科医の言葉)