中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

いきなりハードな『蝶の羽ばたき、その先へ』(森埜 こみち)

前作の『わたしの空と五・七・五』

句会のシーンが鴎友学園で出たらしいな。

 

『蝶の羽ばたき、その先へ』飛ぶ教室

60号の本の紹介コーナーに掲載された作品だ。

序盤から中盤までをまとめるとこんな感じだわ。

 

中学2年生になったばかりの主人公は突然、片耳の聴力を失います。「きっと治る、かならず治る」自分に言い聞かせる彼女に医師から伝えられたのは、信じたくはない現実でした。

難聴をみんなには知られたくない。そう思いつめた主人公は、聴きづらいことを秘密にしたままで学校生活を送ろうとしますが、やがて考えの甘さを思い知らされることになります。

(以上、物語の中盤までを要約)

 

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『蝶の羽ばたき、その先へ』(森埜 こみち/小峰書店

 

ここまでは不安から絶望に至る部分なんだが

この後の出会いを主人公がどう受け止めて

変わっていくのかに注目して欲しいな。

 

見ておきたいのは合唱コンクール

それと手話サークルでの出会い

これらの場面が狙い目だな。