中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

村上しいこ作品あれこれ

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『みつばちと少年』(村上しいこ/講談社

 

サピ学校別オープンに向かう電車の中

村上しいこの新作『みつばちと少年』

読んでたら、息子がのぞき込んできて一言。

 

「その話知ってる」(息子)、「えっ?」(俺)

「合不合で出た」(息子)、「いつの!!」(俺)

「昨日のやつ」(息子)、「はぁぁああ??」(俺)

 

もう少し早く読ませればー・・、と思ったんだが

よく考えたら模試は初見の方がベターだわな。

変に筋書き知ってると結果が歪みかねん。

 

村上しいこの新作は『イーブン』

あるんだが親が発達障害傾向で

DVもあったりする作品だ。

 

重くて素材にしにくい印象だが

壊れた関係を直していくためには

何が必要かって部分は素晴らしいぜ。

 

新作ではないが『死にたい、ですか』

絶対入試に出ないと思うが衝撃作だったわ。

 

ひとたび自殺を試みた人間は、72%の確率で

今度はより確実な方法で死のうとするって話には

もう、頭をブン殴られたような衝撃を受けちまった。

 

ニュースなんかでも自殺を止めたって美談がよく載るが、

メデタシメデタシみたいな単純な話では無いってことだな。

助けられた人は死ねずに絶望してるかも知れないわけだから。