中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

明と暗、併読されたし『翼』と『金角』

翼の翼を読みました - Road to 2023 ~のんびり男子の中学受験~

中受親必読!?『翼の翼』の感想 - 貧乏だけど中学受験〜するのか2023〜

 

『翼の翼』となにかと

比較されいているあの本。

 

『金の角持つ子どもたち』

レビュー見てると中学受験への

イメージが変わったって声が多い。

 

自分で目標を決めて頑張れる子どもと

それを何とかして助けたい親の話だしな。

 

そこに偏差値やクラス昇降に一喜一憂したり

子どもに勉強を強制する親は描かれてないんで、

ファンタジー的という見方もある意味正しいわな。

 

一方の『翼の翼』はさわりを要約するとこんな感じだ。

 

どこにでもいそうな中学受験生の母親が主人公です。当初“結果は問わない”と誓っていた彼女でしたが、すぐに初心を忘れて偏差値や塾の組分けに徹底してこだわるようになります。「テストが出来たら優しく」という歪んだ愛情は、いつしか素直で優しかった息子の心を蝕んでいくのでした。

(以上、『翼の翼』のさわりを要約)

 

結果が出ないと責めるのと、結果が良くて褒めるのは

同じくらいに危ういんだな~と再認識させられたぜ。

 

俺はこの本を「戦慄の受験小説」だと紹介したが

受験生の親には多かれ少なかれ翼の親みたいな

部分があって、他人事じゃない気がするわ。

 

まぁ、後味が悪いままで終わらねーよ。

塾の先生の言葉にもいいものがある

 

不快感露わなレビューもあるが

俺は『翼の翼』も好きだな。

 

bookmeter.com

 

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『翼の翼』(朝比奈 あすか/光文社)