中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

納得の夫婦喧嘩『雪のなまえ』(村山 由佳)

飛ぶ教室の選書だ。

これは先生が入試で

使いたくなりそうだぜ。

 

出しやすい箇所が多すぎて

的が絞れないが章の終わりに

見事な見せ場が来ることが多い

 

特に、2・4・6章等は終盤だけでも

チェックしておくと良さそうに思うぞ。

 

あと、両親の演説シーンだとかコーヒーの

淹れ方を主人公が認められる場面も重要だな。

 

bookmeter.com

 

不登校の女子が田舎で優しさに包まれて復活!

ストーリーを一言で纏めるとこんな感じだ。

 

筋書きで言えば今年難関中で頻出だった

『雲を紡ぐ』に通ずるものがあるな。

 

物語の本筋からは外れるんだが

両親の夫婦げんかを教育に

役立てる発想も凄いぞ

 

この家では子どもの前でも隠さずに言い合いをする。争うだけでなく、お互い歩み寄って仲直りするところまできちんと見せる。それが子どもには大切な教育になるからだ。

(以上、本文を一部要約)

 

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『雪のなまえ』(村山 由佳/徳間書店