見えない何かに後ろから両肩をつかまれて、「あっち」「こっち」と振り回されてる自分の絵が思い浮かぶ。全然自分で歩いている気がしないんだ。(本文より)
2019年最頻出作家の7月発売の新作。
定型詩や異文化もテーマに関わっていて
出世作の原点に回帰したような面もある。
勉強より絵を描くのが好きな子が主人公。
受験生なのに卒塾に向けた製作なんかを
はじめるから、どうなるのかと思ったら
まさかのストーリー展開にびっくりだわ。
子どもが凄く共感しそうな部分もあるな。
出題するとしたら難関校より中堅校寄り。
俺のレビューだとこんな書き出しになる。
主人公は小規模塾に通う不真面目な女の子。生まれた時から志望校が決められていたという彼女が、わかりあえる仲間がいる特別な場所で、夢を見つけて一歩を踏み出すまでを描いています。