いつも言ってるが中学受験できるような
恵まれた家庭の子には想像しづらい貧困・
障碍などを描いた作品は名門校で頻出だ。
ここから学校が求めている人物像が解る。
様々な問題を自分の世界と地続きと捉え、
想像を働かせ、他人を思いやれる子ども。
培った能力を自分のためだけだけでなく
社会の発展に寄与するために活かせる人。
これこそが名門校が求める人物像だろう。
となりゃあ『手で見るぼくの世界は』は
視覚支援学校が舞台だし良素材かもな?
刊行は来月14日だがネットギャリーで
発売前の本のゲラを読ませてもらえたわ。
驚いた、出題に使える箇所がありすぎる。
同級生達との語らいや外出シーンだとか、
動植物の観察の授業の一コマであるとか、
歩行訓練士との驚くようなやり取りとか、
少年の決断シーン、少女の決断シーンも。
視覚障碍の主人公の葛藤は大人にも新鮮。
子どもにはより多くの気づきがある筈だ。
今回もレビュー前半を以下に載せとくよ。
視覚支援学校の中1男子が主人公です。唯一の同志だった少女が不登校になり途方に暮れていた彼が、新しい級友たちと出会い、絆を深め合いながら、心に決めた目標のためにもがくさまを描いています。