中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

歴史探索にワクワクできる『皆のあらばしり』(乗代 雄介)

『旅する練習』が今年の早実で使われた

乗代雄介の2021年12月発売の作品。

受賞はなかったが芥川賞候補だった本だ。

 

うさん臭い男に声をかけられた高校生が

やがて男の面白すぎる生き方に惹かれて

生き方までも変えていくってストーリー。

 

おっさんと少年の会話シーンばかりだし

出題に使えそうな場面は多くないんだが

展開に意外感があって俺は気に入ったわ。

 

これが俺の感想からの部分的引用ですわ。

 

歴史研究部の高2男子が、驚くほど博識な男に誘われて、幻の古文書探しに巻き込まれていきます。はじめは仕方なしに協力していた彼ですが、いたずら心あふれる男とのやりとりで本格的な史料探しの面白さに目覚めていくのでした。

 

『皆のあらばしり』(乗代雄介/新潮社)