開成が『おいしくて泣くとき』を出題し、
俄かに注目が集まってそうな作家の本だ。
開成は他校の先生も意識するだろうから。
この本が発売されたのは2021年9月。
始めの方はお仕事小説だが、だんだんと
家族小説の色が濃くなっていくんだわ~。
特に最後の章の父子の対話シーンなんか
感情のゆらぎが素材にしやすそうな印象。
入試に出るとか関係なしに純粋に楽しく
癒される本なんでかなりお勧めしたいわ。
ま、小学生には難しい作品なんだけどな。
俺のレビューの書き出し部分はコレだわ。
人生崖っぷちの編集者や作家らが死にもの狂いで出版にこぎつけた一冊の本をめぐる連作短編集。それぞれに苦悩を抱えた5人の主人公たちが、本や人との出逢いを通して救いを得るというストーリーがあったかいです。