中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

初めての気持ちが新鮮な『ひこぼしをみあげて』(瀧羽 麻子)

期待していた頻出作家の今月発売の本だ

 

桜蔭の出題者に選んで欲しい3冊」で、

12月にも再度この本を取り上げる予定。

 

『たまねぎとはちみつ』も出題実績アリ

なんだが、その続編にあたるのが今作だ。

 

前作を知らなくても全く問題はない感じ。

平易だった前作より難度は上がってるが、

中学受験レベルとしては標準だといえる。

 

重要なのは使えそうな箇所が多すぎる点

 

写真のプラネタリウムの後の場面だとか、

3年生の意外な一面に気づく場面だとか、

合宿の夜の天体観測のエピソードだとか。

 

ここに挙げたのなんてほんの一部ですわ。

最近出た本の中では最注目の一つだろう。

 

俺のブックレビューはこんな風に始まる。

 

主人公は入学式で仲良くなった子がいるというだけの理由で天文部に入った中学生。くよくよ悩みがちな彼女は、クラブの暖かい雰囲気に安心する一方で、周囲と自分の星への熱意の違いにどこか居心地の悪さを感じてしまうのですが・・・

 

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『ひこぼしをみあげて』(瀧羽麻子/偕成社