中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

コロナ禍を生き抜く中学生たちを描く『マスク越しのおはよう』(山本 悦子)

わたしね、コロナのおかげで、自分にとって何が大切なのか、考えるようになったよ。(本文より)

 

神隠しの教室』で有名な作家の新作だ。

この先生はわりと低・中学年向けが多い。

今回は少し上の層がターゲットのようだ。

 

主人公たちは中2だが年齢の割に心情が

解りやすく描かれているのが特徴だろう。

中学生にしては幼い部分がある気もする。

 

それほど出題に使えそうな箇所はないが

不登校の少女が別人になろうとするのを

祖父が応援する話なんかは狙い目かもな。

 

以下は俺のブックレビューの一部分だわ。

 

5人の中学2年生たちが主人公の連作短編集。様々なコンプレックスを抱える少年少女が、もがき苦しみ、迷走したり、支え合ったりしながらコロナ禍を生き抜いていくさまが描かれています。

 

bookmeter.com

 

『マスク越しのおはよう』(山本悦子/講談社