中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

麻布、渋渋、明の星、さすがの選書『タイムマシンに乗れないぼくたち』(寺地 はるな)

『タイムマシンに乗れないぼくたち』(寺地 はるな/文藝春秋

 

誰かと同じ空間にいても、人間は簡単に「ひとり」になるものだと、こんなふうになるずっと前から知っていた。(本文より)

 

去年も感じたが、麻布はいい本選ぶな~。

こんな素材出すなんて流石だと感じたわ。

 

渋渋浦和明の星などでも出題されたし

今年の台風の目は寺地はるなだった訳か。

 

前に国語読解の本に悪い先生の出る本は

入試には出にくいと書いてあったんだが

この作品は逆に先生の役どころがいいよ。

 

少年の葛藤、苦悩、からのちいさな一歩。

機を逃さずさりげなくサポートする先生。

 

これは読んだら使わずにいられないかも。

 

俺のレビューの書き出しはこんな感じだ。

 

寂しさを抱える人に光が差す7編。私が惚れ込んだのは小6男子が主人公の表題作ですね。親の離婚のせいで何もかもが一変し、孤独の極みにいた少年に訪れた突然の転機には心底惹き込まれました。

 

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