そういうやつがおってもええ。みんなは思っているのかもしれないけど、唯人はそんな自分のことが好きじゃなかった。(本文より)
ちゅうでん児童文学賞の大賞作品ですわ。
引っ込み思案の少年が自分の殻を破る話。
一言で言っちまうとこんなストーリーだ。
転校生と関わって変わるという王道展開。
ただ、それだけじゃない要素もあんだわ。
バスの中のシーンとか長なわの話だとか
素材文としてかなり使いやすそうな印象。
大阪弁がネックになるかも知れないけど
そういうの気にせず出す学校もあるしな。
俺の激賞レビューの後半部分はこんなだ。
弱気な自分のことで一杯一杯だった彼が、孤立へ一直線だった少女を気にかけ、ここぞというときに進み出るさまには目頭が熱くなりましたね。助けられてばかりだった少年が、何をきっかけに、どう変わっていくのか?ぜひ注目してください。