附属中の結果が出たとき、俺も母さんも、がっかりしたような態度を律に見せちゃったよな。あれはほんとにダメだった。すごく後悔してる。(本文より)
過去2作品とも出題された作家の新作だ。
今までより少し易しいのでどのレベルの
学校で素材文になってもおかしくないな。
特に全8章のうち6~8章がよさげだよ。
本の帯を見て恋愛小説かと思っていたが、
そういう要素は薄めの成長物語なんだわ。
特に不本意な私学に進んで不貞腐れてる
少年の気持ちの変化には注目して欲しい。
以下は俺のレビューのはじめのほうだよ。
同じ名門公立中を受験して合格した少女と不合格だった少年が主人公。面識のなかった二人が通学バスの中で出会い、惹かれ合っていく・・という話ではなく、交互に紡がれるそれぞれの物語は独自に進んでいきます。