おいしいって言い合うと、おいしさが二倍になる。そのことに気づいたのは最近だ。(本文より)
日能研調べ(過去3年)の物語文作者で
出題件数が10件となりベストテン入り。
そんな角田光代の2月発売の新作ですわ。
3連作の短編が11セット詰まった本だ。
つまり33掌編の部分連作短編集だわさ。
いかにも使いやすそうな感じじゃないの。
とくに小5のスイミング少女の話なんか、
前編・中編がまんま素材になりそうだな。
実際のところ大人視点の話の方が多いが
学生視点の掌編は他にもいくつかあるよ。
以下は俺のブックレビューの締めの部分。
どの話も後味はじんわりな滋味がしみ込んでいて、料理をする喜びや人と一緒に食べる幸せをいま一度かみしめることができました。一食一食を大切にしたくなる。そんな作品集です。