いろいろ抱えちょる子についつい目がいってしまうんです。じゃどん、表面的に問題なか子が内側も問題なかとは言い切れませんからね。(本文より)
令和の『二十四の瞳』だと帯で謳ってる。
もし感動の教師モノだったら出題者にも
選ばれやすそうだがさてこの本はどうか。
結論から言うとちょっと選びにくそうだ。
素材にしやすそうな箇所が少ないうえに、
難解な方言がネックになりそうだからよ。
子供に見せるのを躊躇わせる部分もある。
児童虐待がこの本の一貫したテーマだし。
強いて素材になる箇所をあげると5章か。
ここから主人公が先生らしさを見せるし。
次点は6章の標準語会話のパートかな~。
ま、入試問題になるかとかは置いといて、
ミステリっぽい展開には惹きこまれたわ。
俺のレビューは以下のようにはじまるよ。
主人公は故郷の島に舞い戻った教員の男。重い過去に縛られ虚ろに生きていた彼が、大人に傷つけられた子どもたちに出会い、触れ合う中で、心に熱を取り戻していくさまを描いた作品です。