疎開先から帰って来る子どもたちで、東京の私立学校はどこも満員状態だったのだ。(本文より)
『魔女の宅急便』著者による自伝的小説。
複数校で出題された『トンネルの森』の
続編にあたる作品ってことで読んでみた。
前作も素晴らしかったがこの本も凄いな。
出題って面では、特に中学生時代を描く
最初の章に素材に適した箇所が山盛りだ。
女子中学校2年に編入してからの部分で
数学教師とのやりとり、ドーナツパート、
3年次の編入生パートなどは特にいいよ。
高校編から先にも使えそうな部分がある。
素材の使い勝手って点では◎だろうな?
なお、著者の経歴からみて主人公が通う
女学校は大妻中学・高校ってことになる。
俺のレビューの一部はこんな感じですわ。
主人公は自由に焦がれる少女。世の中のめまぐるしい変化にときめく彼女が、13歳で誓った言葉を胸に抱きながら、自分の本当にやりたいことを探し求めます。