中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

好奇心が走り出す『イコトラベリング1948−』(角野 栄子)

疎開先から帰って来る子どもたちで、東京の私立学校はどこも満員状態だったのだ。(本文より)

 

魔女の宅急便著者による自伝的小説。

 

複数校で出題された『トンネルの森』

続編にあたる作品ってことで読んでみた。

 

前作も素晴らしかったがこの本も凄いな

 

出題って面では、特に中学生時代を描く

最初の章に素材に適した箇所が山盛りだ。

 

女子中学校2年に編入してからの部分で

数学教師とのやりとり、ドーナツパート、

3年次の編入生パートなどは特にいいよ。

 

高校編から先にも使えそうな部分がある。

素材の使い勝手って点では◎だろうな?

 

なお、著者の経歴からみて主人公が通う

女学校は大妻中学・高校ってことになる。

 

俺のレビューの一部はこんな感じですわ。

 

主人公は自由に焦がれる少女。世の中のめまぐるしい変化にときめく彼女が、13歳で誓った言葉を胸に抱きながら、自分の本当にやりたいことを探し求めます。

 

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魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)は2023年11月オープン