中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

揺らぐ少年の心模様『街に躍ねる』(川上 佐都)

もちろんぼくが受験を選んだのは周りに合わせたからじゃなく、伝記マンガを読んだ結果、なにごとも勉強が大事だということを知ったからだ。(本文より)

 

ポプラ社小説新人賞の特別賞受賞作だわ。

 

率直に言って、出だしは読みにくかった。

子どもの視点に感情移入がしづらくって。

 

序盤を乗り切ると、ぐっと惹き込まれる

こりゃアカンと思っても堪えて欲しいな。

 

中盤にかけては、面白さが尻上がりだし

入試素材に適した箇所も結構あるからよ。

 

俺のレビューの書き出しはこんな感じだ。

 

世間の同調圧力に一石を投じる作品。自閉症の兄を気遣う小5男子が主人公です。優しい兄のことを大切に思う一方で、奇行を同級生に見られたくないと感じてしまう彼の日常が瑞々しく描かれています。

 

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『街に躍ねる』(川上佐都/ポプラ社