中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

心もリノベされていく『ステイホーム』(木地 雅映子)

いろんなものであふれかえった部屋っていうのは、うっかり踏みたくなるリンクがあちこちにうめこまれていて、本文がちっとも読みすすめないページに似てる。(本文より)

 

受験界では知名度のない作家だと思うが、

高学年によさそうなんでチェックしたよ。

 

コロナ禍で家にこもる内向きの女の子が

素敵な出会いで変わってくって筋書きだ。

 

ラクじゃない学校生活を乗り切る知恵も

盛り込まれてるから楽しいだけじゃない。

 

俺自身にとっても、片付けの効用だとか

思考実験の発想なんかが参考になったよ。

 

文章難易度は平易だし小5なら読めそう

 

以下、出版社に送ったレビューの全文だ。

 

圧倒的に子どもたちの共感を呼びそうな作品ですね。

 

主人公は高学年の少女。

学校が苦手でコロナ休校をひそかに歓迎していた彼女が、家に転がり込んできたパワフルな叔母と暮らす日々のなかで、しなやかに逞しく生きる術を身につけていきます。

 

天真爛漫に生きる叔母の魅力が凄い!

感化されていく主人公に思わず頬が緩みましたよ。

終盤の母の決断もイイ!

 

片付けの効用や自分の気持ちとの向き合い方には学びもありました。

唸りたくなるようなテーマも盛り込まれていて、大人の私でも楽しく読めましたよ。

 

目の前が開けていく心地よさ。願いが叶っていくワクワク感。

多くの子どもたちに味わってほしいです。

 

彼女は受験できるのか?(6/28発売予定)