もっとがんばりたいという気持ちがふつふつと湧いていることに、自分でおどろく。(本文より)
割と入試で見る作家の先日発売された本。
この先生、佐渡島への思い入れがヤバい。
今作もその大好きな場所で勝負してるよ。
父を亡くした少女が、付属中受験予定の
同い年の少年の影響で聖央大にあこがれ、
それまでの生き方を変えていくって話だ。
意志の力で周囲を巻き込んでいく少女が
子どもたちに力を分けてくれそうだよ~。
金持ちが通う有名難関私大という聖央の
モデルは普通に考えて慶応になるだろう。
素材文としては扱いやすいかもしれない。
目指す大学ができてがんばる子の話だし。
素材文適性は1:9で前半より後半優位。
教育格差に揺れる場面や、勉強に向かう
ことで友達関係に起こる変化に注目かな。
勉強、勉強って書いたが最も響いたのは
主人公がトラブルの際に、自分自身には
至らない点はなかったかと内省する部分。
他人を責めることだってできたシーンで
こういうの見せられるとグッとくるわ~。
そして、トラブルの先にあるうららかさ。
これはもう、手に取って体感するかない。
文章難易度は例の分類で平易になる本作、
5年生でもちゃんと読めるレベル感だよ。
今回は長~いレビューでみんなにエール。
度肝を抜かれるまさかの展開!
主人公は佐渡島に住む小学6年生です。
親戚の少年と東京で見た名門大学に憧れた彼女が、夢に向かおうとする中で様々な障害にぶつかっていきます。
カネなし、塾なし、学力なしというないないづくしの島の少女が、フワッとした願望をきっかけに勉強に目覚めていく流れには、思わず手を叩きたくなりました。
いいぞ~、その調子!って。
どこにいても学ぶことはできると行動をもって示す少年も凄い。
繊細な彼が、葛藤の末にたどりつく「我が道をゆく」ような歩みもいいんです。
少女と少年だけでなく、その母が子どもの気持ちに向き合いどんな決断をするかも見どころですね。
みずみずしい島の情景や、助け合いのこころが根付く人々のあたたかさには心を洗われましたよ。
都会の子には発見が、田舎の子には共感がありそうなこの本で、佐渡島のがんばり女子に感化されてみない?

やっぱり田舎に住んでいて、家がお金持ちじゃなかったら、いくらがんばってもむだなの?(本文より)