そう、スケートボードはストリートで生まれたスポーツなのに、街では邪魔者なわけ。(本文より)
割と入試に出る作家の来月発売予定の本。
スケートボードって珍しい題材を扱うよ。
パリ五輪に無関心すぎる金メダリストと
五輪を撮りたくて仕方ないカメラマンが
ストリートを舞台に駆け回る筋書きだわ。
読めば熱いものがこみ上げてきそうだよ。
かつ間違いなく未知の世界を感じられる。
アウトローのイメージが付きまとうから
普通の作問者は避けるかもしれないけど
こういうのを出せたらある意味すごいよ。
お行儀がいいと魅力が伝えきれないから
思いっきり弾けたレビューを書いてみた。
奴らはスケボー界のバンクシーだ!
華麗なトリックで夜を切り裂く、最高にクールなスケボー小説、爆誕です。
こんな種目、何の関心もなかったのに、はずなのに、それなのに、気づけば完全に夢中でした。
この著者、どんだけ引き出しもってんのよ!
主人公は38歳のスポーツカメラマン。
暴力沙汰で仕事も意欲も失くしていた彼が表舞台から消えたスケボーの金メダリストに出会い、魅せられて、新たな生き甲斐にのめり込んでいきます。
痺れた~。
こんな世界があったのか!
煽り煽られながら快走する歳の差バディが激アツでした。
次々と襲ってくるトラブル、追いつ追われつのハラハラ感に引き込まれっぱなしですよ。
スポーツという枠におさまらないストリート発のカルチャー。
そこに息づく常識外れの価値観。
俺様少年のみせる意外すぎる一面。
主人公のありえない決断など、見どころたっぷり。
縦横無尽に活躍した彼らがゲリラ撮影で狙った超ヤバいスポットとは?
終幕シーンではみるみる口角が上がり、思わず「うおおおおぉっ!」って唸っていました。
笑いが止まらないほど爽快なラスト。
なぜこんなのが思いつける!
よく知らない競技なのにくっきり映像が浮かんじゃうって、一体どんなトリックなのよ!
遊んでるんだよ、超真剣に。楽しんでこそスケートボードだろ。(本文より)