中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

あきらめない、くじけない『浅草蜃気楼オペラ』(乾 緑郎)

帝劇でも、ローヤル館でもない。自分が一番輝ける場所は浅草だった。(本文より)

 

かつて大正の頃、活動写真が流行る前に

浅草で歌劇ブームがあったってハナシだ。

 

大衆の中で燃え広がったオペラへの熱は

時代や世相に流されつつ冷めてくんだな。

 

その浮き沈みの中にドラマが詰まってる

 

大人向けで、時代背景的にも難しいゆえ

普通の小学生には全く薦められないけど

当時の文化を知る意味でも面白い作品だ。

 

華やかな世界の舞台裏には驚かされるよ。

 

並の学校での出題は考えにくいんだけど

少女の成長&友情の物語っていう路線は

作問者の目に留まってもおかしくはない

 

俺のレビューの一部だけ以下につけとく。

 

主人公は劇団にあこがれる少女。

歌と踊りが何より好きな彼女が、父の反対を押し切って上京し、盛り上がる時代の波に乗って活躍します。

驚きの連続でした。

かつて浅草でオペラ旋風が巻き起こったとは!

 

『浅草蜃気楼オペラ』感想・レビュー

 

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