中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

その印象はどう変わる?『きらいなあの人』(工藤純子, 蓼内明子, 花里真希, 黒川裕子)

傷を治すためには、痛くても怖くても、ほんの少しだけ勇気を出さなきゃ。(本文より)

 

入試でおなじみの作家さん達が揃い踏み。

君色パレットシリーズ2期の注目作品だ

 

タイトル通り嫌な誰かが登場するんだが

もちろんそのままで終わらないんだな~。

 

各話でおこる変化のトリガーが何なのか、

主人公がどう成長するかが見どころだよ。

 

収録作品

『パーフェクトじゃないオレたち』(工藤 純子)

『妖怪オレ様』(蓼内 明子)

『帰国子女』(花里 真希)

まひるは絶滅することにした』(黒川 裕子)

 

難易度は普通と平易の間に収まる感じで

素材文適性は多分2期3作品の中で最強

 

以下は俺のレビューのほんの一部ですわ。

 

それぞれの作品が訴えかけてくるのは、相手の立場で考えること、歩み寄る勇気を持つこと、きちんと自己主張をすること、あるがままを受容することなどの尊さ。

のびのび、健全に生きていく上で欠かせないこれらが、ストーリーを通じて滑らかに浸透してくる実感がありました。

 

『きらいなあの人』感想・レビュー

 

意外な脇役の活躍にも注目(2024/2発売)

つらい誰かのそばに行って、優しくできること。それは勉強ができるとか、忘れ物をしないとかより、ずっとすごいことだと思うんだ。(本文より)