傷を治すためには、痛くても怖くても、ほんの少しだけ勇気を出さなきゃ。(本文より)
入試でおなじみの作家さん達が揃い踏み。
君色パレットシリーズ2期の注目作品だ。
タイトル通り嫌な誰かが登場するんだが
もちろんそのままで終わらないんだな~。
各話でおこる変化のトリガーが何なのか、
主人公がどう成長するかが見どころだよ。
収録作品
『パーフェクトじゃないオレたち』(工藤 純子)
『妖怪オレ様』(蓼内 明子)
『帰国子女』(花里 真希)
難易度は普通と平易の間に収まる感じで
素材文適性は多分2期3作品の中で最強。
以下は俺のレビューのほんの一部ですわ。
それぞれの作品が訴えかけてくるのは、相手の立場で考えること、歩み寄る勇気を持つこと、きちんと自己主張をすること、あるがままを受容することなどの尊さ。
のびのび、健全に生きていく上で欠かせないこれらが、ストーリーを通じて滑らかに浸透してくる実感がありました。
つらい誰かのそばに行って、優しくできること。それは勉強ができるとか、忘れ物をしないとかより、ずっとすごいことだと思うんだ。(本文より)