中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

終末のドラマ『それでも私が、ホスピスナースを続ける理由。』(ラプレツィオーサ 伸子)

人生は作者のいない物語だ。(本文より)

 

教師だった母は志願して病院内の学級に

赴任したが長くは持たず異動を願い出た。

 

教え子の命の灯が次々と消えていくのが

繊細な俺の母にはつらすぎたんだろうな。

 

さて、今回紹介する本は、死にゆく人に

向き合い、その願いを叶える職を求めて

渡米したナースの実体験を元にしている。

 

描かれるのは過酷で生々しい命の現場だ

これでよく続けられると何度も思ったわ。

 

病人だけでなく家族のケアでも前に出る。

ほんっとどこまでも頭が下がるお人だよ。

 

何が彼女をそうさせるかは本で確かめて。

 

日本では7割の人が家で最期を迎えたい

のに8割が病院で亡くなってるそうだよ。

 

ホスピスナースって、この国でももっと

普及すべきなんだろうって感じましたわ。

 

入試には髪を寄付するエピローグの逸話

あたりが使えるかもしれないと思ったよ。

 

俺のレビューの断片を以下に付けとくな。

 

夢を叶えるために渡米したナースの実体験をベースにした作品。

自宅での看取り支援という、行きつく先に必ず死がある現場で、使命感に燃える主人公が試行錯誤を重ねながら 奮闘していきます。

身近な人の死を経験したことのある人には、特に響くものがある作品だと思います。

 

『それでも私が、ホスピスナースを続ける理由。』感想・レビュー

 

エモすぎて心にグサグサくるかも(2024/4発売)

 

ひどい親だと思われるかもしれないけど、もう、いっときでも早く逝かせてあげたいんだ。これ以上、苦しませたくない。どうして神はこの子を迎えに来て下さらないんだろう。(本文より)