人生は作者のいない物語だ。(本文より)
教師だった母は志願して病院内の学級に
赴任したが長くは持たず異動を願い出た。
教え子の命の灯が次々と消えていくのが
繊細な俺の母にはつらすぎたんだろうな。
さて、今回紹介する本は、死にゆく人に
向き合い、その願いを叶える職を求めて
渡米したナースの実体験を元にしている。
描かれるのは過酷で生々しい命の現場だ。
これでよく続けられると何度も思ったわ。
病人だけでなく家族のケアでも前に出る。
ほんっとどこまでも頭が下がるお人だよ。
何が彼女をそうさせるかは本で確かめて。
日本では7割の人が家で最期を迎えたい
のに8割が病院で亡くなってるそうだよ。
ホスピスナースって、この国でももっと
普及すべきなんだろうって感じましたわ。
入試には髪を寄付するエピローグの逸話
あたりが使えるかもしれないと思ったよ。
俺のレビューの断片を以下に付けとくな。
夢を叶えるために渡米したナースの実体験をベースにした作品。
自宅での看取り支援という、行きつく先に必ず死がある現場で、使命感に燃える主人公が試行錯誤を重ねながら 奮闘していきます。
身近な人の死を経験したことのある人には、特に響くものがある作品だと思います。
『それでも私が、ホスピスナースを続ける理由。』感想・レビュー
ひどい親だと思われるかもしれないけど、もう、いっときでも早く逝かせてあげたいんだ。これ以上、苦しませたくない。どうして神はこの子を迎えに来て下さらないんだろう。(本文より)