思いがけないドラマがとびっきり楽しい
天川先生の先月発売されたばかりの新作。
物語の舞台は共学の公立中高一貫校だよ。
題材はよくある物からそうでない物まで
実に多彩でしかも考えさせられるんだわ。
コンプレックスの闇に囚われる子供達に
あるがままだって、いいんじゃない?と
優しく囁くようなストーリーがいいよ~。
読めば心が軽くなりそうな連作短編集だ。
素材文には扱いにくい題材も含んでるが
1話目と5話目等は作問に使えるかも?
また俺のレビューの要約版を付けとくよ。
はた目にはたいしたことないように見える悩みでも、当人には切実ということ、ありますよね?
そんな人にはわかって貰えない心の悲鳴を、優しく掬い上げてくれるのがこの作品です。
主人公は6人の中学2年生。
彼らの6者6様のつらさに光を当て、しかも主人公まわりの葛藤も拾うので、実際にはより多彩な苦悩が描かれています。
青春の喜怒哀楽は、やはり「哀」が多めですね。
そんなガチの苦悩を、ご都合主義のようにあっさり解決させないところに真実味を感じましたよ。
少年少女のリアルがじんじん胸に響く本作には、女子の共感と男子の驚愕が相次ぐことになるかも?
この物語がくれる気づきは、人知れず泣いている誰かの気持ちを想像し、理解し、寄り添うための道標にもなりそうです。

自分の身体を愛しなさいとか言うけどさ、嫌う権利だってあるじゃんね。(本文より)