子供に残せる資産を持たないサラリーマン家庭の場合、学歴だけが頼りとなるため、小学校低学年から塾に通わせることが常態化している。(本文より)
中学入試の出題候補作品としてではなく
中学受験小説としてすすめたい一冊だよ。
タワマン文学とかカテゴライズされるが
描かれる葛藤はみんなにもお馴染みかと。
変にドロドロしたものを想像してたけど
むしろ終盤なんてスッキリできる意外さ。
親たちの会話にはナルホド感もあるよ~。
「わかるー。女子の場合、MARCHの附属に入れたら一丁上がりって感じだよねー。」(本文より)
確かに、女子の早慶附属は割と無理ゲー。
子供達が通うのはサピックスらしき塾で
校舎トップの子と選抜組に入りたい子の
家族の受験への温度差なども見どころだ。
のたうちまわる親達の姿に学びがあるし
少年の決意にもハッとさせられるかも?
俺のレビューを纏めるとはこんな感じに。
中学受験に注力する2家族を妻と夫の視点で描いた作品です。
人と比べて煩悶したり、家族のすれ違いに打ちひしがれたり、子どもを支配しようとしたりで、メチャメチャ浅ましくて、泥臭くて、人間臭くて、もう共感しっぱなし。
タワマンだろうが、人生ままならないのはみんな一緒じゃないか!という気になりましたよ。

この子たちが、半年後には偏差値という指標で選別され、別々の進路に進むとはとても信じられなかった。(本文より)