中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

これも中学受験小説『息が詰まるようなこの場所で』(外山 薫)

子供に残せる資産を持たないサラリーマン家庭の場合、学歴だけが頼りとなるため、小学校低学年から塾に通わせることが常態化している。(本文より)

 

中学入試の出題候補作品としてではなく

中学受験小説としてすすめたい一冊だよ。

 

タワマン文学とかカテゴライズされるが

描かれる葛藤はみんなにもお馴染みかと。

 

変にドロドロしたものを想像してたけど

むしろ終盤なんてスッキリできる意外さ。

 

親たちの会話にはナルホド感もあるよ~。

 

「わかるー。女子の場合、MARCHの附属に入れたら一丁上がりって感じだよねー。」(本文より)

 

確かに、女子の早慶附属は割と無理ゲー。

 

子供達が通うのはサピックスらしき塾で

校舎トップの子と選抜組に入りたい子の

家族の受験への温度差なども見どころだ。

 

のたうちまわる親達の姿に学びがある

少年の決意にもハッとさせられるかも?

 

俺のレビューを纏めるとはこんな感じに。

 

中学受験に注力する2家族を妻と夫の視点で描いた作品です。

人と比べて煩悶したり、家族のすれ違いに打ちひしがれたり、子どもを支配しようとしたりで、メチャメチャ浅ましくて、泥臭くて、人間臭くて、もう共感しっぱなし。

タワマンだろうが、人生ままならないのはみんな一緒じゃないか!という気になりましたよ。

 

『息が詰まるようなこの場所で』感想・レビュー

 

親として背中を押すべきなのか、止めるべきなのか(2023/1発売)

 

この子たちが、半年後には偏差値という指標で選別され、別々の進路に進むとはとても信じられなかった。(本文より)