どうしてみんな、そんな簡単に友達を作ることができるんだろう・・・・・・(本文より)
稀に入試で見かける作家の8月の新作だ。
悩める子どもたちにマジで届いてほしい
面白いだけでなくためになる一冊だわ~。
考えすぎて一杯一杯になってる中学生が
パーソナリティの言葉や紹介される曲で
フワッと心が軽くなったりしてく筋書き。
現実に物語に救われる読者が出るよコレ。
この先生の新作は、面白いけど自由さが
逆に作問者に敬遠されるとみて紹介して
こなかったんだけど、今作はたぶんアリ。
大人の読者は、作中ラジオの粋な選曲を
物語の余韻に浸りながら聴くといいよ~。
一粒で二度も三度もおいしい特別な一冊。
久々に俺の全文レビューをつけておくよ。
いやー、面白かった!
しかも、ためになる。
物事は、別の角度から見ることでまったく違った評価になりうると教えてくれる作品でした。
主人公は等身大の子どもたち。
悩める中学生の声にこたえるラジオ番組との出会いが、彼らの運命に大小の波紋を投げかけます。
どんなささやかな相談にも、上からではなくおんなじ目線で向き合う2人のパーソナリティが良い!
ほどよいゆるさと真面目さで進む掛け合い、親身に重ねられる言葉、ありがちなものとは一線を画す心のこもったアドバイス。
だからこそ相談者やリスナーは惹きつけられるんですね。
そして読者もハートを鷲掴みにされる。
青春の葛藤は星の数ほどありますし、この物語の体裁なら2や3もいけるはず。
是非シリーズ化して欲しいです!
おとなたちは無責任だ。かぎられた資源を際限なく使いまくって、悪くするだけ世の中を悪くしておいて、わたしたちよりも先に、さっさとこの世からいなくなる。(本文より)