中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

暗闇に光を『灯』(乾 ルカ)

お金や恋人は離れていくかもしれないけど、身につけた知識や資格は、ひとりぼっちの無一文になったとしても決して離れていかないわ。(本文より)

 

先日放映された番組でSAPIX調べの

今年の中学入試に出た作家ランキングを

紹介してたんだが乾先生は第8位4作品

 

そんな注目の作家の8月に出た作品だよ。

 

人と一緒にいるのが苦痛な女子高校生が、

思わぬ人と再会を果たし影響を受ける話。

 

親のエゴが搦め手のように少女を蝕むが

友人達との関わりが救いになってくんだ。

 

気づきを得た主人公の決然とした行動に

読者はたぶん驚かずにいられないだろう。

 

難易度はやや難といったレベル感だった。

以下は俺のレビューからの一部抜粋だよ。

 

歩み寄ることは大事だけど、それだけが答えじゃないと教えてくれる珍しいタイプの物語でした。

主人公はどこまでも孤独を愛する高校生。

世間との隔たりに暗澹たる思いでいた彼女が、心のよりどころを見い出し、その光明にむけ果敢に踏み出すさまを描いた作品です。

 

『灯』感想・レビュー

 

北海道で3~4番目という進学校が舞台(2024/8発売)

 

私は自分がこんなに勉強に打ち込める人間だということを知り、驚いた。(本文より)