中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

ネットリテラシー的にもアリ『オンライン・フレンズ@さくら』(神戸 遥真)

悪気のないその言葉に対し、わたしはどういう感情を持つのが正しいんだろう。(本文より)

 

8月に同時発売された作品の2つ目だよ。

 

前回@ユナを先に読むように勧めたけど

女子が読む場合は先にこちらでもOKだ

 

浮き立つ少女の気持ちを描く書き出しは

つかみとして抜群の訴求力があるからよ。

 

素材文適性は相対的に@ユナの方が高め。

ただ@さくらは狙い目パートが複数ある。

 

保健室で苦手な子と本音で語る場面とか

終盤の母と腹を割って話す場面がよさげ。

 

ネット利用のルールを学ぶって視点では

@さくらの方が得るものが多いだろうな。

いいタイミングで親の助言が入るからよ。

 

以下はオレのレビューからの一部抜粋だ。

 

主人公は顔のアザと生きる中学一年生。

好奇の視線や同情に委縮しながら生きていた彼女が、同じマンガにのめりこむネッ友との交流で少しずつ羽を広げ、身近な困り事にも正対する勇気をもらいます。

葛藤ズズーン!な趣がありますが、その分だけ反動の飛翔が際立ちますね。

邂逅シーンは@ユナパートの方も読まないと損!

軽い文体で重いテーマを描き上げ、しかもワクワクしながら読める凄い一冊です。

 

軽すぎると予想して一旦スルーした俺は大バカでした(2024/8発売)