がんばれば道は拓けるなんて大嘘だ。そんな戯言は、努力すれば何とかなる状況の人が、口先だけで言っているに過ぎない。(本文より)
醜い感情と美しい愛情のギャップが凄い
たまに入試に出る作家の今月の新刊だよ。
これは小学生には見せられないかもな~。
ちょっと際どい内容が少なくないからよ。
ただこういうセリフを見ると考えちまう。
性教育をすると寝た子を起こすとかって言うけど、僕から言わせれば、ちゃんとした性教育をしないことの方が、寝た子を変なふうに起こすと思うんだけど。(本文)
ま、中3ぐらいになれば読んでいいかも。
大切な気づきくれる作品ではあると思う。
後半にかけて純粋な愛の物語になってく。
理想の愛の形って多分こうなんだろうな。
この著者、作問者にファンが多そうだし、
ヤバイ部分を避けて使われる線もあるよ。
レベルはやや難でオトナにお勧めの一冊。
下にマイレビューを少しだけ付けておく。
主人公は親に酷い仕打ちを受け続けた女。
おびただしい苦難に打ちひしがれ、諦観に染まっていた彼女のもとに訪れた転機は、彼女の運命を激しく揺さぶるものでした。
過酷も過酷。序盤で主人公とともに気分が墜落したので、中盤からの幸せの階段を駆け上がるような流れには思わずガッツポーズしたくなりましたよ。
愛し、愛されることの尊さがすべてに沁みわたる物語ですね。
これはただの娯楽作品の枠を超え、自分を大切にすることを学べる一冊でもあります。
この胸でほとばしるように輝く光の粒々のことを、みんなは愛って名前をつけて呼んでいるのだろうか。(本文より)