何それ。いくらほのちゃんに障がいがあるからって、犬と同じにしてほしくないんだけど。(本文より)
去年の11月に発売された作品なんだが
アンジェルマン症候群はこの本で知った。
知的障害や発育遅延等の症状がある一方、
ニコニコしているってのも特徴なんだな。
本作は姉にその障害があるという少女の
同世代とは違った日々を描いた作品だよ。
親に二の次にされるのが当たり前の日々、
友だちの偏見にさらされるシーンなどが
平易な文章を通じて心を揺さぶってくる。
実話を元にしているせいか迫力が違うな。
またオレの感想の一部を紹介しておくよ。
主人公はしっかり者の小5女子。
姉に障害があることで人と違う日々を送る彼女が、トラブルを乗り越えて、尊い気づきを得る物語です。
凄かったのは友だちがいいことを言ったときの主人公の心情。
当事者じゃないから正論が言えるんだ、と反発する気持ちを見事に掬い上げているところに真実味がありました。