中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

神出鬼没の凄いキャラ『朝読みのライスおばさん』(長江 優子)

みんなで同じお話を聞いても、感じ方はそれぞれちがうってところがおもしろいんだよねえ。(本文より)

 

2週間後に発売される作品を紹介するよ。

 

俺もいろいろとレビュー書いてきたけど、

これほど印象に残るキャラはいないわ~。

 

小5男子がミステリアスなおばさんとの

関わりで様々なことを学んでいく話だが

この脇役のおばさんってのがスゲェんだ

 

余りに凄すぎてレビューに主人公のこと

書き忘れちまうほどのインパクトだった。

 

これには子ども達も大ウケなんじゃね?

 

国語素材文には、割れるクラスの意見を

アンケートで問うくだりなどがアリかな。

 

主人公達が個々の受け止め方の多様性に

気づかされるパートにも学びがあったよ。

 

文章難易度は平易だし小4でも読めそう。

 

以下、おばさん色に染められた俺の感想。

 

小学五年生のクラスに突如現れた謎だらけのおばさん。

一度見たら絶対に忘れない姿で、ヘンテコ絵本を歌い踊って響かせる。

何もかもがインパクト全開のパワフルおばさんと関わる中で、こどもたちの意識が変わっていきます。

 

掴みがエグイ!

グイグイ引き込まれるわ~。

 

嵐のように現れては去っていく、”不審者感”満載なおばさんのことが気になって仕方がない子どもたち。

そりゃそうですよね。

私だって「なんで?なんで?」ってなりましたもの。

 

そして、子どもたちは取材を通じて、おばさんの秘密に近づいていく。

魅力に気づかされていく。

 

感化されていく!

 

こりゃあ面白いわ~。

笑って、笑って、笑い抜いて、スッキリ元気になれましたよ。

 

私もあんな楽しさいっぱいの世話焼き屋さんになれたらって思わずにいられませんでした。

 

心に栄養がジワジワ浸透してくる一冊ですね。

 

バイタリティが歩いてるような主人公より目立つ凄キャラ。

不審者でしかなかったおばさんは、やがてどんな存在になっていくのか?

まさかの事態でもてんでブレないおばさんの生き様とは?

 

いくらでも楽しめてしまう魅惑のおばさんストーリーに、みんなでアンコールを!

 

読み聞かせの面白さを再発見!(11/26発売予定)

 

読み聞かせは、ごはん一膳分にはならないけど、心の栄養の一粒になる。(本文より)