わたしみたいに、夢が迷子になっちゃうこともあるし。(本文より)
まれに入試に出る作家の9月の新作だよ。
煮詰まっていた少女が出会いに触発され
新しい自分に突き進んでいくストーリー。
合わないと思っていた子が実は、という
筋書きは王道展開だが俺は好きですわ~。
この先生の作品の中では素材にし易そう。
特に人生で一番大きく長い拍手の場面や、
雨道を姉と帰る中で心を動かされる場面、
あとは親への態度が変わる瞬間がよさげ。
本作は読みやすく小4でもいけそうだよ。
以下はオレのレビューの書き出しパート。
自分にとっての「特別」を見つけたくなる物語ですね。
主人公は中学生にして著名な芸術家という姉を持つ小学5年生。
家でも学校でも微妙な立場にあった彼女が、年の離れた友人が遺した部屋に通いつめる中で、不思議な邂逅を重ねていきます。
人生は短いんだし、わたしはやりたいことを思いっきり、できれば全部やりたい。(本文より)