自分の費やしてきたものや、 身に付けてきたこと、継続してきたことを、自信に変えたいんだ。(本文より)
まれに入試にでる作家の10月の新作だ。
対照的キャラの女子高生2人の価値観が
関わり合うことで揺れ動いていくんだわ。
簡単に染まらないところが面白かったな。
人は人だし自分は自分、尊重し合えれば
いいじゃないかって路線はちょっと新鮮。
登場人物には効かなかったりするんだが、
この本は教師のセリフにいいものが多め。
流行りのサブテーマにも味わいがあって
かな~り読み応えのある作品になってる。
例の難易度分類ではやや難といった水準。
また俺のレビューを少しだけ付けとくな。
「あくせくしなくていいよ」と、そっと語りかけてくる物語ですね。
主人公は文芸少女とスポーツ少女。
性格に至るまで真逆の二人が出会い、交流を重ねながら、それぞれの悩みに答えを導き出していきます。
今や各種媒体に溢れすぎな観さえあるジェンダーの葛藤を描くパートに、突き抜けた迫力がありました。
誰かに言われて決めることより、自分で決めたことのほうが、楽しめるから。自分の人生だもの。(本文より)