私立の中高一貫校に通うことができるのも弦太が一人っ子だからで、ぎりぎりの経済状況であることは知っている。(本文より)
たま~に出典予想ランキング出した後に
もの凄い優良素材を見つけることがある。
今回紹介する藤岡陽子先生の短編小説は
素材文適性◎、テーマ注目度◎のレア物。
小説宝石の2024年5月号掲載作品で
単行本としてはまだ発売されていないよ。
未刊行作品は作問者が気づきにくいので、
もし今期の表に入れると40位ぐらいだ。
ただ、気づけば多分使いたくなるだろう。
短編小説を詳しく紹介するとネタばれが
過ぎるのでさらりとストーリーに触れる。
主人公は学年の2割が東大や京大に進むという中高一貫男子校の生徒。
中学で「深海魚」に沈み、高校への入学すら危ぶまれていた彼が、突き抜けた個性と出会い、目の覚めるような体験を通じ変貌を遂げていきます。
羨望の対象だった友人が直面するまさか、
そして、主人公の心に渦巻く本気の嵐が
読者を捉えて離さないだろうと思うよ~。
難関大に入るために勉強するんじゃない。
いい会社に入るのがゴールとも思わない。
欲しいのは自分の頭で考え行動できる力。
こういう決意が少年を変えていくさまに
作問する先生も目尻を下げる気がするな。
大別すると14歳パートと17歳パート。
どちらも問題文に最適なんだが相対的に
中学編の方が使いやすそうな印象だった。
いつもの難易度分類ではやや難相当だよ。
最後に気に入ったフレーズを付けておく。
自分の可能性を語れるのは自分だけや。誰になにを言われても、望む未来を手放したらあかん。(本文より)
