正しい人が幸せになれるともかぎらない。(本文より)
児童向けでは珍しいメッセージを含んだ
わりと入試に出る作家の12月の新作だ。
嫌々ながら引っ越す羽目になった少女が
なじみの薄い土地で奮闘していく話だよ。
落ち度がなくても、正しく生きていても、
誰しも人生に何が起きるかはわからない。
だからこそ、大事に生きないといけない。
そんな尊い考えが物語を通じ沁みてくる。
素材文に使えるかも知れない部分として、
主人公がコンプレックスを級友に明かし
意外な反応が返ってくるあたりがよさげ。
表紙のイメージより高い年齢層向けだが
紹介してる本の中では平易な部類に入る。
以下、俺のレビューの一部を載せとくよ。
現実の厳しさに真正面から向き合った作品だと感じました。
主人公は外見に特徴のある小学六年生。
家の事情で東北に転校した彼女が、昔の記憶をたどり、人の力も借りながら、大切な思い出を深掘りしていきます。
当初慣れない土地で縮こまっていた少女の終盤にかけての行動力や、勇気ある主張には目を見張りましたよ。

この町に暮らす人々は、あの日をさかいに、すっかり変わってしまった風景を毎日見ている。(本文より)