中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

バカ男子だっていいじゃない!『あの夏のクライフ同盟』(増山 実)

バカがバカのまま突き進んでも許される季節。それがあの頃だった。(本文より)

 

桜蔭中で出た重厚な作品が記憶に新しい

増山先生の先月発売されたばかりの小説。

 

約50年前の田舎町で、個性派ぞろいの

4人の少年たちが躍動するストーリーだ。

 

メチャメチャ面白いんだけど子どもには

薦めづらい要素も含んでいるんだよな~。

 

実際、本文中にこんな一文もあるわけで。

 

あの頃の話をする時、どうも性的な方向に行きがちになるのは許してほしい。(本文より)

 

ちょっとリアルすぎるのがヤバイんだわ。

 

とはいえ作問ではそういう箇所を避けて

出すのはまったく珍しくないのも事実だ。

 

素材文適性は後半のほうが高かった印象

 

終盤の自転車旅や塾の先生の脱線話等に、

問題に使えそうな箇所があった気がする。

 

まぁ、色々書いたけど俺はこの本好きだ。

がっつり感情を揺さぶられたもんだから。

 

最後まで読めば、きっと良さがわかるよ。

 

難易度は4段階ではやや難といった水準。

俺の推し本レビューはこんな感じになる。

 

青さ弾ける魅惑のロードノベル。

1974年の北九州を舞台に、深い絆で結ばれたサッカー少年たちを活写する物語です。

 

14歳男子の生態を包み隠さず描いているのが凄い!

おバカっぷりが突き抜けていて、小学生に見せられないし、女性には見られたくない!

 

なのに面白いから困っちゃいます。

 

本作の見どころは何といっても二つのチャリ旅。

思わぬ試練や、心温まる出会いなど、リアルな冒険の醍醐味がくらっくらに心を揺さぶってくれますよ。

 

中盤の甘酸っぱい夜のエピソードも見逃せません。

終盤には塾の先生が語る“人生に役立つ脱線話”があってしみじみ。

そして、エピローグでは思わぬ舞台裏も明らかになります。

 

後に行くほど盛り上がるので、立ち止まったり投げ出したりしてはダメ。

 

崇拝する選手を最高の舞台で見たい。

何としても見たい。

 

そんな彼らの夢は結実するのか?

ぜひ、作品に触れてそのドラマを感じてほしいです。

 

『あの夏のクライフ同盟』感想・レビュー

 

少年たちの結束力に注目!(2024/12発売)

 

けんど、人生には、学校や塾で習うことより、ずっと大切なこともあるぞ。(本文より)