もっと長いスパンで考えたら、結果なんてまだどこにも出てない。(本文より)
目下『アルプス席の母』が頻出だよな?
今回の紹介本も変わった野球小説になる。
10月発売の京都文学賞の最優秀作品だ。
甲子園の一歩手前というまさに大一番で
関係者の運命を一変させる事件が起こる。
後遺症のように前に進めなくなる彼らが
いかにしてそれぞれの問題に対峙するか。
これが本作品の見どころになると思うよ。
プロ野球が学生野球より下に見られてた
時代の話など興味深いネタも多かったな。
審判員に敬意が湧く舞台裏も描かれてて
野球ファンとしては嬉しくなっちまった。
文章難易度は高いので小学生には難しい。
以下はこの作品へのマイレビューの一部。
高校野球では異例中の異例という危険球退場をめぐる人間模様を、大人から子供まで様々な視点から描いた作品です。
たった一球が変える人々の運命、囚われた心の行方に、読むほうも熱が入りました。
重層的に描き込まれた青春小説には副産物もたっぷり。
東寺と対照的に廃れた西寺の逸話、地蔵盆の目に浮かぶ情景など濃厚な地域色も魅力ですね。

華々しい結果なんて、そんなもんは運に恵まれただけで、まやかしかも知れん。---中身を鍛えること、人がやれるのはそれだけだ。(本文より)