中学受験と児童書と

「中学受験」と「児童書」について真面目に考え、気楽に吐き出す

鎮魂の響き『あの空にとどけ』(熊谷 千世子)

がんばってるのにできないからしかたないじゃん、って言いわけを探した。でもそれは、つらいことから逃げだしただけかもしれない。(本文より)

 

命の大切さを訴える作品って貴重だよな

 

小川未明文学賞等でも実績のある作家の

課題図書にも向いてそうな良質な新作だ。

 

本作では小学5年生の少女が家族を喪い

後悔にとらわれ身動きが取れなくなるよ。

 

そんな彼女が周囲の働きかけを受けつつ

一生懸命になれる物を見つけ立ち上がる。

 

序盤の重さがハードルになると思うけど

たぶん中盤からは止まれなくなるだろう。

 

素材文適性が最も高いのもおそらく中盤。

主人公の心を動かす対話に注目したいね。

 

あとは終わりの方も問題に使えるかな?

 

紹介本では平易だし小5なら読めそうだ。

以下に紹介するのはマイレビューの前半。

 

残された者の葛藤を掘り下げることで、命の尊さと儚さを教えてくれる作品ですね。

読めば子どもたちも「生きよう!」って気持ちになれそう。

主人公は重すぎる喪失に塞ぎこむ小学生。

大切な人のこだわりに導かれた彼女が、人の優しさと情熱に触れることで、前進への糸口を掴んでいきます。

 

『あの空にとどけ』感想・レビュー

 

大切な人を心に宿して(2024/12発売)

 

じいちゃんもつぶれそうなほど抱えておるぞ。でもな、前に進まにゃならん。(本文より)