いつの時代も、人をいじめるのが楽しいたちの子が、一定数いるのよ。(本文より)
いじめの問題を深く深く掘り下げた大作。
割と入試に出る作家の12月の新作だよ。
これは子どもには難しいし素材文適性も
あまり高いとは思わないけど親は必見か。
主人公の大きな失敗は反面教師になるし
もちろんよい対応もあって役に立ちそう。
教育に関心のある層に薦めたい一冊だよ。
オレは何かあったときのために保護者の
横のつながりは疎かにできないと感じた。
被害者と加害者の境目が際どい部分には
簡単に割り切れない現実を見た気がする。
ラストが風速100M級のインパクトの
この作品へのレビュー要約版は以下だよ。
いじめは心を殺す大罪、そう胸に刻まれました。
主人公は苛烈ないじめの渦中を経験で知る小学生の母。
息子に起きた事態の真相を追求した彼女が直面したのは、あまりに意外な現実でした。
背筋が寒くなるほどのリアルさ!
ごく普通の子が狂気に染まるさまに震えました。
描かれる”ある種の人間”の恐さは読者への警鐘にもなりそうですね。
誰とでも解り合おうという教科書的な綺麗ごとが、時として有害でさえあると実感できましたよ。
教室という逃げ場のない空間に“危ない人”がいれば、普通の子とて扇動者になりうる。
誰もが加害又は被害の当事者になることを強いられる。
両方になることだってある。
じゃあ、運ガチャのような周囲の人間関係でハズレを引いたらどうすればいいのか?
答えは容易には出ませんが、終盤の主人公と夫の息子への向き合い方は参考になりそうだと感じました。

あらゆる親たちが、この、逃げ場のない人生を生きていて、子どもが大切なのは皆同じなのに、どうしてうまくいかないんだろう。(本文より)